潮干祭のシンボルを守りつづけて


潮干祭が行われる海沿いの地区には、縦に長い倉庫が5つ点在しています。それは山車を入れておく建物「サヤ」。徒歩数分という狭い範囲に"動く美術工芸品"と称えられる山車が5台もあるのは、町がかつて隆盛を誇っていた証といえます。

それぞれを所有するのは5つの「組」と呼ばれる強固な組織。

宮本車=東組
青龍車=石橋組
力神車=中切組
神楽車=田中組
花王車=西組

潮干祭の基礎組織である「組」は、いにしえからの地縁・血縁を元に形成されました。それが今でも各家々に受け継がれ、組への帰属意識や山車への愛着の源となっています。また子どもから長老まですべての組員に役割が振られ、伝統や技術が守りぬかれているのです。

後の日(通常5月4日)に山車をサヤへ納める黄昏どきは、一年にわたる準備や行事、そして2日間の本番が終わる千秋楽。すべてをやり遂げた祭人たちの歓喜や安堵と祭りのあとの侘しさが入り混じるなか、夕闇に最後のお囃子が響きます。


中切組サヤ

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