愛知県半田市の北部に位置する小さな町、亀崎。
知多半島の付け根、三河湾の最奥に、岬状に突き出した地形で、古くは神嵜と呼ばれていました。
エビ、キスを水揚げした漁港でしたが、江戸期には酒造業と海運で富を築き、大店(おおだな)が軒を連ねた活気あふれる港町でした。
大正時代には月の名所として名を馳せ、大正天皇即位に伴う大嘗祭に亀崎の月を詠った和歌と屏風絵が献上され、景勝地としても広く脚光を浴びました。
そんな亀崎の町も、近代は、年に一度の潮干祭の時期以外はひっそりと静まり、にぎわいは影をひそめていました。
しかし近年、潮干祭が国の重要無形民俗文化財に指定され、さらにユネスコ無形文化遺産へ登録されたのを機に、かつて隆盛をきわめた港町、亀崎に、ふたたびにぎわいを取り戻そうという機運が生まれています。
亀崎の名所・立ち寄りスポット・飲食店など、まち歩きに便利なサイト