津島・熱田・真清田の三神が鎮座
そのむかし亀崎の海岸へ流れ着いた、とある御神符(神社などが発行するお札)。それは津島神社のものでした。けがしてはならない、と海に戻したものの2日後に再び漂着。文政6年(1823)6月、このなんとも不思議な出来事により、亀崎の里人はその地を埋め立てひとつの小さな社を営みました。そして75日間の昼夜、お神楽を奉納。それがこの神社の起源とされています。
そののち熱田神宮と真清田神社の御符をむかえて各小社を並べて祀り、現在のかたちに。今の社殿は慶応元年(1865)に建てられました。
「津島神社の素戔嗚尊(すさのおのみこと)」「熱田神宮の日本武尊(やまとたけるのみこと)」「真清田神社の天火明命(あめのほあかりのみこと)」。この三神を祭神とする尾張三社は、潮干祭における「御旅所(おたびしょ)」となっています。すなわち祭礼のとき、本社を出た神輿が仮にとどまるところ。人形技芸(からくり人形の舞)の奉納もあり5台の山車が比較的ゆったりと見られます。