<ユネスコ無形文化遺産登録記念> 亀崎潮干祭写真集 ~昭和の記憶、平成の復古を、その先へ~

約300 年続く潮干祭は、山車を浜へ曳き下ろす場面が大きな特徴のひとつ。しかし昭和34 年9月に伊勢湾台風の被害を受けて堤防が築かれ、海と陸は分断されてしまいました。そののち祭り人たちの熱心な請願により平成5年に人工海浜が作られ、約35 年の時を経て曳き下ろしが復活。本書は潮干祭が平成28 年にユネスコ無形文化遺産へ登録されたことを記念し、かつての祭と現代の祭の姿を次の時代へ伝えるために制作されました。

主なモノクロ写真は、祭り人であり写真愛好家であった「床六さん」こと故・間瀬伊造氏による作品や記録写真です。ご遺族の協力のもと、潮干祭に携わる若手が中心となり、膨大な資料から見どころをまとめました。また、平成最後となった2018 年の潮干祭をカラー写真で収録。浜への曳き下ろしなど代表的な場面や隠れた見どころを、順を追ってご覧いただけます。

この祭の”無形”の文化は、祭り人はもちろん、彼らを支える家族、見守る町の人々に宿り、受け継がれています。修復可能な文化財とは違い、継承が難しい無形の文化。潮干祭は変化の時代にも祭り人と町が一体となって伝統を守り、途絶えたものをも甦えらせてきました。先人たちの魂は世代を超えて刻まれ続け、この町には祭を謳歌し、誇りに思うだけでなく、人生を捧げる人も少なくありません。普段は静かな海辺の町が、歓喜と情熱、躍動感に満ちる2日間。後世に残したい光景と、その背景に息づくものを、写真に焼き付けました。

発売日平成31年4月27日(土)
発売価格3,500円
仕様両A面仕様・A4変形サイズ・全144ページ
発行亀崎潮干祭保存会・代参会

目次
B-SIDE Before1959(S34)
P01〜56 昭和34 年以前の潮干祭(モノクロ写真)
P57〜67 モノクロが語る潮干祭(座談会)
P68〜79 蔵出しフォト(住民から募集したモノクロ写真)

A-SIDE Around2018(H30)
P01〜26 平成30 年の潮干祭「初の日」(カラー写真)
P27〜56 平成30 年の潮干祭「後の日」(カラー写真)
P57〜61 特別寄稿
    亀崎潮干祭の発展と継承に向けて
    ―祭礼と共に生きる町と人の営み―
P62〜63 亀崎潮干祭の歩み―国指定から世界へ
    亀崎潮干祭「略年表」
P64〜65 御挨拶・奥付

本書には写真だけでなく、伊勢湾台風以前の祭や町の様子を知る祭り人との座談会や、この小さな町の祭が国指定となり世界に発信されるまで、どのような資料を作成し、働きかけをしてきたかなどの背景も掲載。また文化庁の文化財調査官・前田俊一郎氏からの寄稿にて、全国的に見たなかでの潮干祭の特徴や魅力を解説していただいています。

通信販売

下記のリンクからお申し込みください。

ご注文フォーム


お買い求め先


神前神社(県社)有限会社エガミ
高原時計店望洲楼
久栄丸呉服店おしゃれ洋品・学生衣料 ひらの