知多半島屈指の老舗料亭
望洲楼は、ひときわ歴史と風格をそなえた老舗料亭。市の景観重要建造物です。明治20年(1887)、天皇皇后両陛下が陸海軍の演習に武豊へ行幸啓された際には、望洲楼の6代目・成田新左衛門が手押し車に料理を乗せて運んだという記録が残されています。また福沢諭吉、田山花袋、柳田邦男といった著名な文化人も訪れていました。
もともとは幕末の安政2年(1855)に料理旅館として創業。明治の初めに、現在の緑ゆたかな丘に屋敷が配された趣深い一帯が建造され、それを機に屋号が「望洲楼」となりました。高低差は約25m。料理を運ぶ木製リフトも備えられています。
そんなお座敷で供されるのは、伝統を大切にした会席料理。地元での慶事はもちろん、遠方の人々ももてなし続けています。
入りくんだ木造階段と小庭。四季と陰影がもたらす情緒。わたる潮風。古き良き時代の面影が色濃く、まさにタイムスリップしたひとときを満喫できます。